「毎日の通勤ラッシュにうんざり...」「もっと柔軟な働き方がしたい」「家族との時間を大切にしながら仕事をしたい」
そんな悩みを抱えているIT業界で働く方、または転職を検討中の方は多いのではないでしょうか。
私自身、新卒で入ったブラック企業での毎月100時間残業の日々から抜け出し、現在はMicrosoftでフルリモートのプロジェクトマネージャーとして働いています。
この記事では、5回の転職経験とリモートワーク3年の実体験をもとに、ITリモートワークの実態と転職成功のコツをお伝えします。
リモートワークとは?IT業界での働き方革命

リモートワークの基本的な定義
リモートワークとは、オフィス以外の場所で業務を行う働き方のことです。自宅、カフェ、コワーキングスペース、時には海外からでも仕事ができる新しいワークスタイルとして注目されています。
IT業界では特に、パソコンとインターネット環境があれば業務が完結する職種が多いため、リモートワークとの相性が抜群なのが特徴です。
IT業界におけるリモートワークの現状と普及率
総務省の調査によると、IT業界のリモートワーク導入率は約70%と他業界を大きく上回っています。私がGoogleやMicrosoftで働いた経験からも、外資系企業ではフルリモートが当たり前の環境でした。
特にコロナ禍を機に、これまで「出社が当然」だった日本企業でも、リモートワークを前提とした採用が急速に増えています。
リモートワークができるIT職種7選【実体験から厳選】
エンジニア・プログラマー
最もリモートワークに適した職種の一つです。コーディング作業は集中力が重要なため、静かな自宅環境の方が生産性が向上することも多いです。
私がGoogleで働いていた際も、エンジニアチームの約8割がリモート勤務を選択していました。GitHubやSlackなどのツールを使えば、チーム開発も問題なく進められます。
プロジェクトマネージャー(PM)
現在の私の職種でもあるPMは、リモートワークでも十分に力を発揮できる職種です。Microsoftでは世界各国のメンバーとプロジェクトを進めていますが、時差を活用して24時間体制でプロジェクトが進む効率の良さを実感しています。
重要なのはコミュニケーション設計と進捗管理の仕組み作りです。
Webデザイナー・UIUXデザイナー
デザイン作業は個人作業が中心のため、リモートワークとの親和性が高い職種です。FigmaやAdobe Creative Cloudなどのクラウドベースツールにより、チームでの共同作業も円滑に行えます。
システムコンサルタント
アクセンチュア時代の経験では、クライアントとのミーティングもオンラインが主流になり、移動時間の削減により提案品質の向上に時間を割けるようになりました。
データサイエンティスト・アナリスト
データ分析や機械学習モデルの構築は、高いコンピュータリソースと集中できる環境が重要です。クラウド環境の普及により、自宅からでも大規模なデータ処理が可能になっています。
セールスエンジニア・プリセールス
技術営業の分野でも、オンライン商談が標準化されています。むしろ移動時間がなくなることで、より多くのクライアントとの接点を持てるメリットがあります。
ITライター・テクニカルライター
技術文書の作成や取材は、完全リモートで完結できる業務です。私自身も副業でライター業を行っていますが、全て在宅で完結しています。
リモートワークが難しいIT職種の特徴
インフラ・ネットワーク系(オンプレ中心)
物理的なサーバーやネットワーク機器の保守・運用が必要な場合は、どうしても現地での作業が必要になります。ただし、クラウド化が進む現在では、これらの職種も徐々にリモート化が進んでいます。
ヘルプデスク・テクニカルサポート
ユーザーの機器設定や物理的なトラブル対応が必要な場合は、オンサイトでの対応が求められることが多いです。
フィールドエンジニア
客先での設置作業や保守作業が中心となるため、移動と現地作業が前提となる職種です。
ITリモートワーク求人に受かる5つのコツ【転職6回の実体験】
リモートワークスキルをアピールする
履歴書や面接では、「リモートワークでも成果を出せる人材」であることをアピールしましょう。私の場合、以下の経験を強調しました
- 個人開発プロジェクトの成果物
- オンラインチームでの協働経験
- 自己管理による目標達成実績
コミュニケーション能力を重視する
リモートワークでは文字によるコミュニケーションが増加します。簡潔で分かりやすい文章力、定期的な進捗報告の習慣などをエピソードで示しましょう。
成果物で実力を示す
ポートフォリオやGitHubのコードなど、客観的に評価できる成果物を準備することが重要です。言葉だけでなく、実際の働きぶりが見える形で提示しましょう。
自己管理能力をエピソードで証明する
「自宅で集中して作業できるか」は企業側の大きな懸念点です。具体的な自己管理方法や時間管理術を体験談で語れるよう準備しておきましょう。
リモートワーク経験者の推薦を活用する
可能であれば、既にリモートワークで働いている方からの紹介を活用しましょう。
現役フルリモート職が語る!ITリモートワークのリアル
Microsoftでのフルリモート体験談
現在、私はMicrosoftでプロジェクトマネージャーとしてフルリモートで働いています。チームメンバーは日本、アメリカ、インド、ヨーロッパに分散しており、真のグローバルチームでプロジェクトを進めています。
最初は時差や文化の違いに戸惑いましたが、非同期コミュニケーションを中心とした働き方により、むしろ効率的にプロジェクトが進むようになりました。
1日のスケジュール公開
私の典型的な1日
- 7:00 起床・朝の準備(通勤時間がないので余裕)
- 8:30 仕事開始・メールチェック、1日のタスク整理
- 9:00-12:00 集中作業時間(重要なタスクを優先)
- 12:00-13:00 昼休み(自炊または散歩)
- 13:00-15:00 会議・チームとのコミュニケーション
- 15:00-17:00 資料作成・レポート作成
- 17:30 業務終了(残業は基本的にしない)
チーム連携で工夫していること
- 毎朝のスタンドアップミーティング(15分)
- Slackでの常時コミュニケーション
- 週次の振り返り会
- 月次のバーチャル懇親会
これらの工夫により、リモートでもチームの結束力を保っています。
ITリモートワークのメリット・デメリット【本音で解説】
メリット5選
1. 通勤時間ゼロによる時間創出 毎日2時間の通勤時間が浮くことで、年間500時間もの時間を有効活用できます。
2. 集中できる環境での生産性向上 オフィスの雑音や中断がないため、深い集中状態を維持できます。
3. ワークライフバランスの改善 家族との時間や趣味の時間を確保しやすくなり、QOL(生活の質)が大幅に向上します。
4. 地理的制約からの解放 居住地に関係なく世界中の企業で働くチャンスが広がります。
5. コスト削減 交通費、外食費、職場での服装代など、年間数十万円の節約が可能です。
デメリット3選とその対処法
1. コミュニケーション不足
対処法: 意識的に雑談の時間を作る、定期的な1on1ミーティングを実施する
2. 自己管理の難しさ
対処法: 作業環境を整える、時間管理ツールを活用する、ルーティンを確立する
3. 孤独感やチーム意識の希薄化
対処法: バーチャル懇親会の開催、コワーキングスペースの活用、趣味のコミュニティ参加
リモートワークに向いている人・向いていない人
向いている人の特徴
- 自己管理能力が高い
- コミュニケーション力に長けている
- 一人の時間を有効活用できる
- 結果重視の働き方を好む
- 新しい技術やツールへの適応力がある
向いていない人の特徴と改善方法
向いていない人
- 他者との直接的な交流を重視する
- 外的な管理がないと集中できない
- オン・オフの切り替えが苦手
改善方法: これらの特徴がある方も、段階的にリモートワークスキルを身につけることで対応可能です。まずは週1-2回のリモートワークから始めて、徐々に慣れていくことをおすすめします。
ITリモートワーク求人を扱うおすすめ転職サイト・エージェント5選
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ITリモートワーク転職でよくある質問
未経験でもリモートワーク可能?
可能ですが、段階的なアプローチが重要です。まずはリモートワーク可能な企業で経験を積み、実績を作ってから完全リモートの職場に転職することをおすすめします。
年収は下がる?
私の経験では年収は上がることの方が多いです。リモートワーク可能な企業は技術力を重視する傾向があり、スキルに応じた適正な評価を受けやすいためです。
セキュリティ対策はどうする?
企業が提供するVPNや専用端末を使用することが一般的です。また、自宅の作業環境についても企業のセキュリティガイドラインに従う必要があります。
まとめ:ITリモートワークで理想の働き方を実現しよう
ITリモートワークは、技術の進歩と働き方改革により、今後さらに普及していく働き方です。私自身、新卒でのブラック企業経験から現在のMicrosoftでのフルリモート勤務まで、転職を通じて理想の働き方を実現してきました。
重要なのは、自分に適した職種を見つけ、必要なスキルを身につけ、適切な転職活動を行うことです。
リモートワークを実現するための第一歩として、まずは IT特化の転職エージェントに相談してみることをおすすめします。あなたの経験やスキルに応じて、最適なリモートワーク求人を紹介してもらえるはずです。
理想の働き方は、行動することで実現できます。 今こそ、ITリモートワークという新しい働き方にチャレンジしてみませんか?