今すぐ会社を辞めたいと思っているなら、まず伝えたいことがあります。退職の意思が固まっているなら、早く動いた方がいい。これは私の経験から確信していることです。
私はブラック企業を3ヶ月で辞めました。ただ、3ヶ月で辞めたとはいっても、退職を決意したのはもっと早かったのです。無給の休日出勤が続いた時点で「もう辞める」という気持ちは固まっていました。でも言い出せなかった。疲弊しきった状態で自分から切り出す精神的な重さに耐えられず、約1ヶ月、そのまま働き続けました。
夜は眠れず、毎晩作業しながら寝落ちするのを待っていました。胃痛と食欲不振が続き、最終的に胃痛で病院に行くことになりました。「今すぐ辞めたい」という気持ちを抱えながら、言い出せないまま消耗し続けたあの1ヶ月は、人生で最も無駄だったと今でも思っています。
あの苦しさは、退職代行という手段を知っていれば回避できました。この記事では、今すぐ辞めるための現実的な手段と、私が使わなかったことを後悔している理由を書きます。
「今すぐ辞めたい」と感じている状況を整理する
まず確認したいことがあります。「今すぐ辞めたい」という気持ちには、いくつかの状態があります。
退職の意思は固まっているが、言い出せないという状態なら、選択肢は明確です。自分で退職を伝えるか、退職代行を使うかの2択です。意思が固まっているなら、決断を先延ばしにするほど消耗します。
「今すぐ辞めたい」という感情はあるが、本当に辞めるべきか迷っている状態なら、判断基準が必要です。「3年後の選択肢が増えるか減るか」という問いで考えてみてください。今の環境にいることで選択肢が減り続けるなら、動く方が合理的です。
心身に支障が出ているなら、判断を先延ばしにするリスクが最も高い状態です。判断力が低下し、動く気力まで奪われる前に行動することが重要です。
法的には今すぐ辞められるのか
退職は法的には民法627条により「2週間前の通知が原則」とされています。ただし、これはあくまで原則であり、以下の状況では即日退職が認められるケースもあります。パワハラ・セクハラなどのハラスメントがある場合、労働基準法に違反する長時間労働が続いている場合、給与の未払いがある場合、心身の健康に支障をきたしている場合などです。
なお、雇用形態(有期契約か無期契約か)によって法律の適用が異なるため、具体的な状況は労働基準監督署や労働問題に強い弁護士に確認することをすすめます(労務・法務領域のため専門家確認必須)。
私の場合は毎月100時間超の残業という労働基準法違反の状態でしたが、自力で退職を伝えてその場で了承してもらいました。退職時に「今辞められたら困る」「研修費用を返せ」と言われましたが、研修費の返還強制は通常違法です。動じる必要はありません(ただし個別の状況は専門家に確認してください)。
私が退職を言い出せなかった1ヶ月
ここが、この記事で最も伝えたいことです。
辞めると決意してから、実際に退職を申し出るまでの1ヶ月間、私は何もできませんでした。「明日言おう」「今週中に言おう」と何度も思いながら、疲弊した状態では言い出す気力が出てこない。怒鳴られることへの恐怖、「研修費を返せと言われたらどうするか」という不安、「もう少し我慢すれば何かが変わるかもしれない」という根拠のない期待が重なっていました。
休日出勤で休みがないため「憂鬱な休日」すらない。夜は眠れず、毎晩何かをしながら寝落ちするのを待つ。胃痛と食欲不振が続き、最終的に胃痛で病院に行きました。
今思えば、この1ヶ月は完全に無駄でした。意思が固まっていたのに、「言い出す」というその1点だけが障壁になって、1ヶ月消耗したのです。あのとき退職代行を使っていれば、あの苦しみはなかったと今でも思っています。
退職代行という手段は、会社に連絡しなくていい状態を、申し込んだその日から作ってくれます。「言い出す」という最大の障壁を、完全に取り除いてくれるサービスです。
今すぐ辞める手段の選び方
意思が固まっているなら、手段の選択肢は2つです。
自分で退職を伝えるのは、最もシンプルです。「退職したい旨を上司に伝える→退職届を提出→引き継ぎ→退職」という流れです。ただし、退職を言い出せない状態であれば、この選択肢は機能しません。
退職代行を使うのは、自分で言い出せない・会社と直接やり取りしたくない場合に有効です。費用はかかりますが、申し込んだ当日から会社への連絡を代行してもらえます。同僚が退職代行(労働組合型)を使ったとき、申し込んだその日から会社に連絡しなくてよくなり、有給も全消化できたと聞きました。
どちらを選ぶかは、「自分で言い出せる状態か」で決めてください。言い出せる状態なら自力で十分です。言い出せない状態なら、退職代行を使うことを真剣に検討してください。
退職代行の選び方
退職代行にはタイプが3種類あります。
一般企業型(交渉不可)、労働組合型(有給交渉可)、弁護士法人型(法的対応・損害賠償請求まで可)です。どれを選ぶかは状況によって変わります。
| サービス | 費用感 | 対応範囲 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行即ヤメ | 安い・後払い | 退職連絡の代行(弁護士監修) | 今すぐ抜けたい・費用を抑えたい |
| 弁護士法人ガイア | やや高め | 退職代行+有給/残業代/損害賠償請求まで | パワハラ・未払いがある・法的請求もしたい |
とにかく今すぐ、費用を抑えて抜けたいなら退職代行即ヤメです。後払いに対応しているので、手元に余裕がない状態でも使えます。申し込みをしたその日から会社への連絡が不要になります。私があの1ヶ月に求めていたのは、まさにこの「自分で言い出さなくていい」状態でした。
パワハラや未払いがあり、法的な請求もしたいなら弁護士法人ガイアです。弁護士が直接対応するため、退職の連絡だけでなく未払い残業代の請求や損害賠償の交渉まで一貫して対応してもらえます。私はパワハラを受けていたため、もし退職代行を使うなら弁護士法人型を選んだと判断していました。
退職代行の料金の詳細な比較は退職代行の料金相場に、退職代行の具体的な流れは退職代行サービスの進め方にまとめています。
辞めさせてくれない場合の対処は辞めさせてくれないときの対処法に、退職を言い出せない状態については退職を言い出せないときの話でも詳しく書いています。
辞めた後の転職について
今は辞めることが最優先で、転職は後でいいです。ただ、辞めた後の動き方だけ頭に入れておいてください。
私はブラック企業を辞めた直後、焦りから「内定が出たから」という理由だけでコールセンターを選んで失敗しました。辞めたことへの安堵と焦りが重なると、判断が歪みます。まず身体と精神を回復させてから、次の動きを決めることをすすめます。
辞めた後に転職を進めるなら、まず【リクルートエージェント】に登録してください。書類添削と模擬面接のサポートが充実しており、私はここで書類の弱点を指摘されて通過率が変わりました。
ブラック企業から抜け出して転職する場合、「また同じ環境に入るのでは」という不安があるならUZUZ第二新卒を加えることをすすめます。求人の段階でブラック企業を排除する取り組みをしており、平均20時間以上のカウンセリングで軸の整理から同行してくれます。
転職の具体的な進め方は転職エージェントの使い方に、短期退職の説明の仕方は第二新卒の転職理由にまとめています。
よくある質問
退職代行を使うと会社に迷惑をかけますか。
迷惑をかけることを気にする必要はありません。労働者には退職の権利があります。それを行使するための代行サービスを使うことは合法です。「申し訳ない」という感情が退職を妨げているなら、その感情はいったん脇に置いてください。自分の心身の健康が最優先です。
退職代行を使ったら次の転職で不利になりますか。
なりません。退職代行を使ったことは次の採用者には分かりませんし、退職理由の説明で退職代行を使ったかどうかを聞かれることもありません。次の転職では「なぜ辞めたか」より「次に何をしたいか」を語れるかどうかが評価されます。
研修費を返せと言われましたが払う必要がありますか。
強制的な返還要求は通常違法である可能性が高いです。私も退職時に同じことを言われましたが、動じる必要はありませんでした。ただし個別の契約内容や状況によって判断が変わるため、労働問題に強い弁護士か法テラスに確認することをすすめます。
体調が悪い状態でも退職代行は使えますか。
使えます。LINEや電話で申し込みができるため、外出できない状態でも対応可能です。むしろ体調が悪い状態こそ、自分で動かなくていい退職代行が向いています。
まとめ
今すぐ会社を辞めたいと思っているなら、行動を先延ばしにしないでください。私は退職の意思が固まってから1ヶ月言い出せずに消耗し、胃痛で病院に行くまで追い詰められました。あの1ヶ月は完全に無駄でした。
言い出せる状態なら自力で、言い出せない状態なら退職代行を。この判断基準だけで動いてください。費用を抑えて今すぐ抜けたいなら退職代行即ヤメ、パワハラや未払いがあって法的な請求もしたいなら弁護士法人ガイア。どちらも、申し込んだその日から会社への連絡が不要になります。
自分の心身の健康より大切な仕事はありません。まず今いる環境から抜け出すことを最優先にしてください。
著者:ビギー。新卒で入ったブラック企業を3ヶ月で退職。退職の意思が固まってから1ヶ月言い出せず、眠れない夜が続き胃痛で通院した経験を持つ。退職代行を使わず自力で退職したが、使っていれば1ヶ月の消耗はなかったと今でも思っている。その後NTTグループ・アクセンチュア・Google・Microsoftへとキャリアをつないだ。候補者としての実体験から、ブラック企業対策と転職のリアルを発信している。