「在宅勤務って本当に楽なの?」「毎日満員電車に揺られて通勤するのがつらい...」「在宅で働けるなら転職したいけど、実際のところどうなんだろう?」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
私は現在、大手外資IT企業でプロジェクトマネジメントやグローバル案件を完全フルリモートで担当しており、在宅勤務歴は3年以上になります。新卒でブラック企業に入社し毎月100時間残業していた当時と比べると、働き方は180度変わりました。
この記事では、在宅勤務の「楽さ」について、現役フルリモート職としてリアルな実情をお伝えします。
メリットだけでなく、デメリットや注意点も正直にお話しするので、在宅勤務への転職を検討している方の参考になれば幸いです。
在宅勤務とは?基本的な働き方を解説

在宅勤務の定義と種類
在宅勤務とは、会社のオフィスに出社せず、自宅で業務を行う働き方のことです。テレワークやリモートワークとも呼ばれます。
在宅勤務には大きく分けて3つのパターンがあります。
- 完全在宅勤務(フルリモート):基本的に出社する必要がない働き方
- 部分在宅勤務(ハイブリッド):週に数日は在宅、残りは出社する働き方
- 緊急時在宅勤務:災害や感染症対策など、特定の事情がある時のみの在宅勤務
私が現在取り組んでいるのは完全在宅勤務で、年に数回の全体会議以外は基本的に自宅で業務を行っています。
コロナ禍で急速に普及した背景
2020年のコロナ禍をきっかけに、在宅勤務は一気に普及しました。総務省の調査によると、テレワーク導入企業は2019年の20.2%から2020年には47.5%と倍増しています。
当初は「緊急避難的な措置」として始まった企業も多かったのですが、実際に導入してみると生産性の向上や離職率の低下といった効果が見られ、コロナ後も継続する企業が増えています。
在宅勤務が「楽」と言われる5つの理由【実体験から解説】
なぜ在宅勤務は「楽」と言われるのでしょうか?私の体験をもとに、具体的な理由を解説します。
通勤時間がゼロになる
これが最大のメリットです。 私は以前、片道1時間半の通勤をしていましたが、在宅勤務になってから1日3時間の通勤時間が完全になくなりました。
この時間を有効活用できるようになったのは本当に大きいです
- 朝の準備時間に余裕ができる
- 早朝や夕方の時間を自分の時間として使える
- 通勤ラッシュのストレスから解放される
- 交通費もかからない
月20日勤務だとすると、月60時間、年間720時間もの時間が浮く計算になります。これは約30日分の時間に相当するんです。
自分のペースで仕事ができる
オフィスにいると、周りの目を気にして「忙しそうに見せる」必要がありましたが、在宅勤務では成果にフォーカスして働けます。
私の場合、集中力が高い午前中に重要なタスクを片付け、午後は比較的軽めの作業をするという自分に合ったリズムで働いています。
また、ちょっとした休憩も自由に取れるので、疲れを感じたらすぐにリフレッシュできるのも大きなメリットです。
職場の人間関係のストレスが軽減
オフィスでの雑談や飲み会、上司との微妙な距離感など、人間関係特有のストレスが大幅に減りました。
もちろんオンラインでのコミュニケーションは必要ですが、必要最小限に抑えられるため、人間関係に疲れやすい方には特にメリットが大きいと思います。
私もアクセンチュア時代は社内政治に疲弊することがありましたが、現在のフルリモート環境では仕事の成果で評価してもらえる環境で非常に働きやすいです。
家事や育児との両立がしやすい
昼休みに洗濯物を干したり、ちょっとした買い物に出かけたりと、日常の家事を効率的に行えるのも大きなメリットです。
子育て中の方であれば、学校行事への参加や子供の体調不良時の対応も柔軟にできます。実際に、私の同僚の多くが「家族との時間が増えた」と話しています。
服装や身だしなみの準備が楽
スーツを着る必要がないというのも地味に大きなメリットです。私は現在、上半身だけビジネスカジュアル、下半身はラフな格好でビデオ会議に参加しています。
朝の準備時間も大幅に短縮され、身だしなみにかかるストレスもほとんどありません。
在宅勤務のメリット・デメリットを正直に語る
在宅勤務のメリット8選
実際に3年以上在宅勤務を続けて感じているメリットをまとめます
- 時間の有効活用:通勤時間ゼロで1日3時間の余裕
- ストレス軽減:人間関係や通勤ラッシュのストレスから解放
- 集中力向上:自分の環境で集中して働ける
- 家族との時間増加:プライベートの充実
- コスト削減:交通費、外食費、スーツ代などの節約
- 健康面の改善:自炊の機会増加、運動時間の確保
- 柔軟な働き方:体調や気分に合わせた働き方調整
- 生産性向上:無駄な会議や雑談の減少
在宅勤務のデメリット5選
一方で、デメリットも正直にお伝えします
- 孤独感:同僚とのカジュアルなコミュニケーション不足
- 自己管理の難しさ:サボろうと思えばサボれる環境
- 仕事とプライベートの境界が曖昧:オンオフの切り替えが難しい
- 運動不足:意識的に運動しないと体力低下
- 設備投資:デスク、椅子、照明など、快適な環境構築にコストがかかる
私も最初の頃は孤独感を感じることがありましたが、定期的なオンライン雑談会に参加したり、コワーキングスペースを利用したりして解決しました。
在宅勤務ができる職種・できない職種

在宅勤務に向いている職種
PCがあればできる仕事は基本的に在宅勤務可能です
- IT・エンジニア系:プログラマー、システムエンジニア、インフラエンジニア
- 企画・マーケティング系:マーケティング、企画、広告運用
- クリエイティブ系:Webデザイナー、グラフィックデザイナー、動画編集
- コンサルティング系:経営コンサルタント、ITコンサルタント
- 事務・管理系:経理、人事、総務(一部業務)
- 営業系:インサイドセールス、営業企画
- ライティング系:ライター、編集者、翻訳者
私が経験してきたアクセンチュアでのコンサルティング、GoogleやMicrosoftでのプロジェクトマネジメントはすべて在宅勤務で行えています。
在宅勤務が難しい職種
一方で、現場での作業や対面でのサービスが必要な職種は在宅勤務が困難です
- 製造業:工場での生産作業、品質管理
- 建設業:現場監督、施工管理
- 医療・介護:医師、看護師、介護士
- 接客・サービス業:店舗スタッフ、美容師、飲食店スタッフ
- 物流・配送:トラック運転手、配送スタッフ
- 教育:幼稚園・保育園の先生(一部)
ただし、これらの職種でも管理部門や企画部門であれば在宅勤務可能な場合もあります。
在宅勤務の仕事に就く具体的な方法
スキルアップから始める
在宅勤務可能な職種に転職するためには、まずスキルアップが重要です。
私も最初はブラック企業で働いていましたが、以下のようなステップでキャリアを築きました
- 基礎スキルの習得:プログラミング、マーケティング、英語など
- 実務経験の積み重ね:副業やフリーランスでの実績作り
- 転職活動:スキルと経験をアピールして転職成功
特に私の場合、24歳でフリーランスとしても活動したことが、その後の転職に大きく役立ちました。在宅での働き方を体験しておくことで、面接でも具体的な話ができるようになります。
転職活動での注意点
在宅勤務可能な求人を探す際の注意点をお伝えします
- 求人票の記載を必ず確認:「リモートワーク可」の条件を詳しくチェック
- 面接で具体的に質問:完全在宅なのか、部分在宅なのかを明確に
- 会社の文化を理解:在宅勤務に対する会社の考え方を把握
- 必要な設備・環境を確認:PC貸与、通信費補助などの条件
私がGoogleやMicrosoftに転職する際も、面接で在宅勤務の条件について詳しく質問しました。曖昧な回答の会社は避けた方が無難です。
在宅求人に強いおすすめ転職サイト5選
実際に私が利用して効果的だった転職サイトをご紹介します。
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業界最大級の求人数を誇るので全国のリモートワーク求人もカバーしています。総合的な点においても転職活動の最初の一歩として活用するのがおすすめです。
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- ポートフォリオでのスカウト、高単価案件

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レバテックダイレクトは専門性の高い求人を数多く保有し、高単価・好待遇案件も揃うため、実績あるエンジニアやクリエイターから幅広く支持されています。
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- 独自求人多
- 20代/第二新卒特化
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現役フルリモート職が語る在宅勤務のリアル
1日のスケジュール公開
私の実際の1日のスケジュールをご紹介します
7:00 起床・朝の準備(通勤時間がないので余裕)
8:30 仕事開始・メールチェック、1日のタスク整理
9:00-12:00 集中作業時間(重要なタスクを優先)
12:00-13:00 昼休み(自炊または散歩)
13:00-15:00 会議・チームとのコミュニケーション
15:00-17:00 資料作成・レポート作成
17:30 業務終了(残業は基本的にしない)
最も大きな変化は、生活の質が向上したことです。朝はゆっくり起きて、夜は趣味の時間を確保できています。
年収や待遇の変化
在宅勤務に転職して、年収も大幅にアップしました。
在宅勤務だからといって年収が下がることはありません。むしろ、グローバル企業や先進的な企業ほど在宅勤務を積極採用しており、年収水準も高い傾向があります。
また、通勤費やランチ代、スーツ代などを考慮すると、実質的な収入向上効果はさらに大きくなります。
在宅勤務に向いている人・向いていない人の特徴

向いている人の特徴
3年以上の在宅勤務経験から、以下のような方が向いていると感じます
- 自己管理能力が高い人:スケジュール管理や目標設定が得意
- 集中力を維持できる人:一人でも集中して作業に取り組める
- コミュニケーション能力がある人:テキストや音声での意思疎通が得意
- 結果重視の人:プロセスより成果で評価されることを好む
- 自分の時間を有効活用したい人:プライベートも充実させたい
私自身、最初は自己管理に苦労しましたが、タスク管理アプリやポモドーロテクニックなどを活用することで克服できました。
向いていない人の特徴
一方で、以下のような方は在宅勤務に苦労する可能性があります
- 人との交流を重視する人:同僚との雑談や飲み会を楽しみにしている
- モチベーション管理が苦手な人:他人の目がないとサボってしまう
- 環境に左右されやすい人:家にいると集中できない
- 相談や指示を頻繁に求める人:上司や同僚にすぐ質問したい
- 仕事とプライベートの切り替えが苦手な人:オンオフの区別をつけにくい
ただし、これらの課題も工夫次第で解決可能です。完全に向いていないと諦める必要はありません。
在宅勤務に関するよくある質問
生産性は落ちないの?
適切な環境を整えれば、むしろ生産性は向上します。 私の場合、オフィス時代と比べて以下の点で生産性が上がりました
- 無駄な会議や雑談の削減
- 自分に最適化された作業環境
- 中断されることなく集中できる時間の確保
- 体調や気分に合わせた柔軟な働き方
重要なのは、成果で評価される環境があることです。時間ではなく結果にフォーカスすることで、自然と生産性は向上します。
孤独感は感じない?
最初は感じましたが、工夫することで解決できました。
具体的な対策は以下の通りです
- 定期的なオンライン雑談会への参加
- コワーキングスペースの利用(週1-2回)
- 同業者コミュニティへの参加
- 友人との定期的な食事会
また、家族との時間が増えたことで、総合的な人間関係の充実度は向上したと感じています。
キャリアに影響はない?
むしろプラスの影響が大きいです。
在宅勤務を導入している企業は以下の特徴があります
- 先進的で成長性の高い企業が多い
- グローバル企業では在宅勤務が標準
- 結果重視の評価制度
- 優秀な人材が集まりやすい
私自身、在宅勤務を通じてグローバルプロジェクトに参画する機会も増え、キャリア的には大きくプラスになっています。
まとめ:在宅勤務で理想の働き方を実現しよう
在宅勤務は確かに「楽」な面が多くあります。しかし、それは「サボれるから楽」ではなく、「効率的で自分らしい働き方ができるから楽」なのです。
私がブラック企業で毎月100時間残業していた頃と比べると、現在の働き方は180度変わりました
- 時間の自由:通勤時間ゼロで1日3時間の余裕
- 場所の自由:自分に最適化された環境での作業
- 精神的な自由:人間関係のストレス軽減
- 経済的な自由:年収アップと支出削減の両立
もちろん、在宅勤務には向き不向きがあり、デメリットもあります。しかし、適切な準備とスキルアップを行えば、多くの方が在宅勤務のメリットを享受できるはずです。
「満員電車での通勤にうんざりしている」「もっと自分らしい働き方をしたい」という方は、ぜひ在宅勤務可能な職種への転職を検討してみてください。
今回紹介した転職サイトを活用して、まずは情報収集から始めることをおすすめします。あなたも理想の働き方を実現できる日が必ずやってきます。