「フルリモートって実際のところきついの?」「在宅勤務に憧れはあるけど、本当に自分に合うか不安...」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
私自身、新卒でブラック企業に入社後、複数回の転職を経て現在は大手外資ITでフルリモート勤務をしています。Microsoft、Googleやアクセンチュアでの勤務経験も含め、様々な働き方を経験してきました。
正直に言うと、フルリモートには確実にきつい部分があります。しかし同時に、適切に対処すれば非常に快適で生産性の高い働き方でもあります。
この記事では、実際にフルリモートで働く私の体験談をもとに、フルリモートの現実的な側面から向き不向きの判断基準、そして具体的な対処法まで詳しく解説します。
フルリモートがきつい?多くの人が抱える悩みとは

フルリモート勤務に対して、多くの方が以下のような不安や疑問を抱いています
- コミュニケーション不足で仕事が進まないのでは?
- 家にいると集中できないかも...
- 上司や同僚からの評価が下がりそう
- 孤独感や疎外感を感じてしまうのでは?
これらの不安、実は的を射ています。私も転職してフルリモートを始めた当初は、同じような悩みを抱えていました。
特に、従来のオフィス勤務に慣れている方にとって、フルリモートは働き方の根本的な変化を伴うため、初期の適応期間でつまずいてしまうケースも少なくありません。
しかし、適切な準備と対策を行えば、これらの問題は解決可能です。まずは具体的にどのような点がきついのか、私の実体験を交えながら詳しく見ていきましょう。
実際にフルリモートで働いて感じた「きつい」理由5選
1. コミュニケーション不足によるストレス
フルリモート最大の課題は、対面でのコミュニケーションが取れないことです。
私がMicrosoftに転職した当初、グローバルプロジェクトを担当することになりましたが、チームメンバーとの意思疎通に苦労しました。テキストベースのやり取りでは、相手の表情や声のトーンが分からず、微妙なニュアンスが伝わりにくいのです。
特に困ったのは、急ぎの相談事がある時でした。オフィスなら「ちょっといいですか?」と声をかければすぐに解決できることも、リモートではメッセージを送って返事を待つ必要があります。このタイムラグがストレスになることがありました。
2. 仕事とプライベートの境界線が曖昧になる
家が職場になることで、オンとオフの切り替えが難しくなります。
私も経験しましたが、リビングでパソコンを開いていると、家族から「仕事中?それとも休憩中?」と聞かれることがよくありました。また、深夜でもついパソコンを開いてしまい、気づいたら夜中の2時まで仕事をしていた、なんてことも。
この状態が続くと、慢性的な疲労や燃え尽き症候群につながる危険性があります。
3. 孤独感・疎外感を感じやすい
人との接触が極端に減ることで、孤独感を感じる方も多いです。
以前Googleで働いていた時は、同僚とのランチタイムや何気ない雑談が良いリフレッシュになっていました。しかし、フルリモートになると、業務以外での人間関係が築きにくくなります。
特に、チームの一体感を感じにくいのは大きなデメリットです。オフィスにいれば自然と耳に入ってくる情報や、暗黙の了解なども、リモートでは意識的に共有する必要があります。
4. 自己管理能力が問われる
フルリモートでは、自分で自分を管理する能力が非常に重要になります。
誰も見ていない環境で、いかに集中力を維持し、生産性を保つかは個人の能力に大きく依存します。私も最初の頃は、ついテレビを見てしまったり、家事が気になって集中できないことがありました。
また、健康管理も自己責任です。通勤がなくなることで運動不足になりやすく、不規則な生活リズムに陥る危険性もあります。
5. 評価基準が見えにくい不安
成果が見えにくい環境での評価に対する不安も大きな問題です。
オフィス勤務であれば、上司に「いつも遅くまでお疲れ様」と声をかけてもらえることもありますが、リモートでは頑張りが伝わりにくい面があります。
私も「本当にちゃんと評価されているのだろうか?」という不安を感じることがありました。特に、成果主義が徹底されている外資系企業では、この不安は顕著に現れます。
フルリモート勤務のメリット・デメリットを徹底比較
ここで、フルリモート勤務の全体像を把握するため、メリットとデメリットを整理してみましょう。
フルリモートのメリット
時間的な自由度が高い
通勤時間がなくなることで、1日2〜3時間の時間を有効活用できます。私の場合、この時間をスキルアップやビジネススキルの習得に充てることができ、結果的にキャリアアップにつながりました。
ストレスの軽減
満員電車や職場の人間関係など、オフィス特有のストレス要因を避けられます。私も以前は通勤ラッシュがかなりのストレスでしたが、それがなくなったことで心身ともに楽になりました。
集中しやすい環境を作れる
自分好みの作業環境を整えることで、生産性を大幅に向上させることができます。好きな音楽を聞きながら、適切な温度で、集中できる環境で仕事ができるのは大きなメリットです。
家族との時間が増える
通勤時間がなくなることで、家族と過ごす時間を増やせます。特に小さなお子さんがいる方にとっては、貴重な時間を確保できる重要なメリットです。
フルリモートのデメリット
コミュニケーションの難しさ
前述の通り、対面でのコミュニケーション不足は大きな課題です。特に複雑な業務や創造的な仕事では、この影響が顕著に現れることがあります。
自己管理の難しさ
誰も監視していない環境での自己管理は想像以上に困難です。モチベーションの維持や健康管理など、全て自分でコントロールする必要があります。
キャリア発達への影響
メンターシップや自然発生的な学習機会が減少する可能性があります。オフィスでは先輩の仕事ぶりを見て学ぶことができますが、リモートではそのような機会が限られます。
技術的なトラブル
インターネット環境やパソコンのトラブルが業務に直結する影響を与えます。オフィスであればすぐにIT部門に相談できますが、在宅では自力で解決する必要があることも多いです。
私の実体験|Microsoftでのフルリモートは本当にきつかったか?

転職当初の不安と現実
私がMicrosoftに転職した際、完全フルリモートでの勤務が決まりました。それまでも部分的にリモートワークを経験していましたが、完全リモートは初めてでした。
最初の1ヶ月は正直かなりきつかったです。時差のあるグローバルチームとの調整、文化の違いによるコミュニケーションの難しさ、そして家族にも理解してもらうのに時間がかかったことなど、様々な課題がありました。
特に困ったのは、緊急時の対応でした。深夜にシステムトラブルが発生した際、チームメンバーとの連絡に手間取り、解決まで時間がかかってしまったことがあります。
実際に感じたきつさと乗り越え方
しかし、3ヶ月を過ぎる頃から徐々に慣れてきました。以下のような工夫をすることで、多くの問題を解決できました
定期的なバーチャルミーティングの設定
週に2回、チーム全体でのカジュアルな雑談時間を設けました。これにより、業務以外のコミュニケーションも取れるようになりました。
作業環境の徹底的な整備
専用の作業部屋を確保し、家族にも「この部屋にいる時は仕事中」というルールを理解してもらいました。また、高性能なWebカメラやマイクを導入することで、コミュニケーションの質が大幅に向上しました。
成果の見える化
週次レポートや進捗共有を徹底することで、自分の頑張りを上司やチームに伝えられるようにしました。これにより評価に対する不安も解消されました。
現在では、フルリモートの方が生産性が高いと感じています。集中できる環境で、自分のペースで仕事を進められることで、より質の高いアウトプットを出せるようになりました。
フルリモートに向いている人・向いていない人の特徴
私の経験や同僚との会話から、フルリモートに向いている人と向いていない人の特徴が見えてきました。
フルリモートに向いている人
自己管理能力が高い人
スケジュール管理や目標設定を自分でできる方は、フルリモートで力を発揮します。誰に言われなくても自分で計画を立てて実行できるタイプの方です。
一人の時間を有効活用できる人
集中して作業することが得意で、一人の時間を苦痛に感じない方はフルリモートに適しています。
コミュニケーション能力が高い人
意外に思われるかもしれませんが、テキストや音声でのコミュニケーション能力が高い人ほどリモートワークで成功します。対面以外の方法で自分の考えを的確に伝えられる能力が重要です。
技術的な問題を解決できる人
基本的なITスキルがあり、簡単なトラブルであれば自分で解決できる人は、リモートワークでの不便さを最小限に抑えられます。
目標志向の人
成果や結果にフォーカスできる人は、プロセスよりも結果が重視されるリモート環境で力を発揮します。
フルリモートに向いていない人
対人コミュニケーションを重視する人
face-to-faceのコミュニケーションに強く価値を感じる方は、リモートワークでストレスを感じる可能性があります。
外的な管理・監督を必要とする人
他者からの指示や管理がないとモチベーションを保てないタイプの方は、フルリモートでは苦労するかもしれません。
仕事とプライベートの切り分けが苦手な人
境界線を自分で設定することが困難な方は、ワークライフバランスが崩れやすくなります。
孤独感に弱い人
人との接触がないと精神的に不安定になりやすい方は、リモートワークでメンタルヘルスに影響が出る可能性があります。
ただし、これらの特徴は絶対的なものではありません。適切な対策や環境整備により、多くの問題は改善可能です。
フルリモートがきつい時の対処法7選
実際にフルリモートで働く中で効果的だった対処法をご紹介します。
環境整備で解決できる問題
専用の作業スペースを確保する
可能であれば個室を仕事部屋として使用しましょう。難しい場合でも、パーテーションで区切るなど、物理的な境界線を作ることが重要です。私も最初はリビングで作業していましたが、専用部屋を作ってから集中力が格段に向上しました。
高品質な機器への投資
良いWebカメラ、マイク、椅子への投資は必須です。これらは毎日使うものなので、多少高くても品質の良いものを選ぶことで、長期的な生産性向上と健康維持につながります。
コミュニケーション改善のコツ
定期的な雑談時間の設定
業務開始前の15分間をチームでの雑談時間に充てるなど、意識的にカジュアルなコミュニケーションの機会を作りましょう。
オーバーコミュニケーションを心がける
リモートでは情報共有を意識的に多めに行うことが大切です。「これくらい伝わっているだろう」ではなく、「念のため共有しておこう」というスタンスが重要です。
ビデオ通話を積極的に活用
テキストだけではなく、ビデオ通話を使うことで相手の表情や雰囲気を感じ取れます。重要な会議や相談事は、できるだけビデオ通話を使用しましょう。
メンタルケアの重要性
規則正しい生活リズムの維持
起床時間と就寝時間を固定し、通勤時間がない分、朝の運動や読書などの習慣を取り入れることで、生活リズムを整えましょう。
定期的な外出や運動
意識的に外に出る時間を作ることが重要です。私は毎日昼休みに30分の散歩を習慣にしており、これがリフレッシュに大きく役立っています。
これらの対処法を実践することで、フルリモートの「きつさ」は大幅に軽減できます。最初は大変かもしれませんが、慣れてくると非常に快適な働き方になります。
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フルリモートに関するよくある質問
Q: フルリモートだと昇進・昇格に影響はありますか?
A: 企業や職種によって異なりますが、成果主義の企業であれば影響は少ないです。私の経験でも、リモートワークが理由で昇進機会を失ったことはありません。むしろ、生産性の高さを評価されることの方が多いです。
Q: フルリモートの求人は本当に増えているのでしょうか?
A: はい、特にIT業界やコンサルティング業界では大幅に増加しています。コロナ禍を機に多くの企業がリモートワークの有効性を認識し、制度として定着させています。
Q: フルリモートでもチームワークは保てますか?
A: 適切なツールと仕組みがあれば十分可能です。むしろ、オンラインでのコラボレーションツールを活用することで、より効率的なチームワークが実現できる場合もあります。
Q: 家族がいてもフルリモートで集中できますか?
A: 環境整備と家族の理解があれば問題ありません。専用の作業部屋を確保し、家族と「仕事時間のルール」を決めることが重要です。
Q: フルリモートの面接はどのように行われますか?
A: ほとんどがビデオ通話での面接になります。技術的な準備(カメラ、マイク、インターネット環境)をしっかりと整えることが成功の鍵です。
まとめ:フルリモートの向き不向きを見極めて理想の働き方を見つけよう
フルリモートワークは確かに「きつい」側面もありますが、適切な準備と対策により、非常に魅力的な働き方になります。
私自身の経験を振り返ると、最初の3ヶ月は確実にきつかったものの、環境を整えコツを掴んでからは、オフィス勤務以上の生産性と満足度を得られています。
重要なのは、自分がフルリモートに向いているかを正しく判断し、向いていない部分については具体的な対策を講じることです。
もしフルリモートワークに挑戦してみたいと考えているなら、まずは上記でご紹介した転職サービスに登録して、どのような求人があるかを確認してみることをおすすめします。
理想の働き方を見つけるための第一歩として、ぜひ行動に移してみてください。あなたのキャリアがより良い方向に向かうことを心から願っています。