転職ノウハウ

【転職エージェントの使い方】5回転職した私が失敗した話

ビギー

新卒でブラック企業に入社後、心身ともに疲弊しながらも「このままでは終わりたくない」と思い、20代のうちに複数回の転職を経験。 試行錯誤の末、GoogleやMicrosoft、アクセンチュアといった外資系大手企業で働くチャンスを掴み、キャリアも年収も大きく好転させました。 このブログでは、当時の自分のように悩む20代の方に向けて、転職・退職・キャリアアップに関するリアルな情報や体験談をお届けしています。

転職エージェントの使い方で、最初に大きく失敗しました。初めて登録したエージェントの担当者は、私が「外資系IT企業に転職したい」と伝えているのに、国内製造業の求人ばかり持ってきました。話を遮って一方的に求人を押し付けてくる担当者で、こちらの話を聞く気がありませんでした。このとき初めて、エージェントは「会社」ではなく「誰が担当か」で決まるということを実感しました。

私はブラック企業を3ヶ月で辞めた後、5回の転職を経てアクセンチュア・Google・Microsoftに入りました。すべての転職でエージェントを活用しています。この記事では、失敗から学んだ担当者との向き合い方、複数登録の実際のやり方、そして書類添削・面接対策・年収交渉をエージェントから最大限引き出す方法を、実体験から書きます。

転職エージェントの仕組みは別記事に譲る

転職エージェントとは何か、なぜ無料なのか、転職サイトとの違いは何かといった基本的な仕組みは、転職エージェントとは記事転職エージェントが無料の理由記事で詳しく書いています。この記事では「実際どう使えばうまくいくか」に絞ります。

登録から内定までの流れをざっくり把握する

初めて使う方のために、流れだけ簡単に整理します。

登録はウェブから5分もあればできます。最初に入力するのは基本的な個人情報と現在の職歴・希望条件程度で、詳細はその後の面談で話します。登録すると数日以内に担当者から連絡があり、オンラインか電話で最初の面談が入ります。

面談ではこれまでのキャリアと転職理由、希望条件を話します。私が5回の転職活動で毎回意識していたのは、この最初の面談で自分の軸を明確に伝えることです。「外資系IT希望・フルリモート前提・年収○○万円以上」と具体的に伝えた面談では、その後の求人提案の質が上がりました。曖昧に「いい会社があれば」と伝えた面談では、担当者も動きようがなく、関係がうまくいきませんでした。

面談後は求人紹介が始まります。応募したい求人が決まれば書類作成・添削に入り、書類通過後は面接対策と日程調整をエージェントが代行します。内定が出れば年収・条件交渉を担当者が行い、入社日の調整まで一貫してサポートが続きます。流れの詳細は転職エージェントの流れ記事にまとめています。

担当者との向き合い方が合否を分ける

エージェントの使い方で最も重要なのが担当者との関係構築です。ここを間違えると、無駄な時間だけが過ぎます。

冒頭で書いた通り、私が最初に登録したエージェントの担当者は最悪でした。こちらの希望を聞かず、話を遮り、希望と全く関係ない求人を押し付けてきました。このとき学んだのは2つです。担当者が合わないと感じたら、遠慮なく変更を申し出ること。そして最初から3〜4社に同時登録して、担当者の質を比較することです。

担当者を変える権利は求職者にあります。「担当を変えていただけますか」と伝えるだけで済みます。私は何度かこれをやりました。担当を替えた瞬間に、提案される求人の質と担当者のレスポンス速度が変わりました。「担当者を変えてもらう」という選択肢を最初から持っておくことが、エージェントを使い倒すための最低限の知識です。

複数登録には別の意味もあります。同じ企業への応募でも、エージェントによって面接前に得られる内部情報の量が全然違いました。「この企業はケース面接を重視する」「この担当役員は論理的思考力をとくに見る」といった情報が、エージェントによってあるかないかで、面接の準備の深さが変わります。私は重要な転職ほど、複数の担当者から情報を集めて面接に臨んでいました。

ひとつ実体験を足すと、ブラック企業在籍中に「相談だけしに行く」という使い方もしました。当時はまだ転職する気が固まっていなかったのですが、担当者に「今は転職のタイミングではないかもしれない」と逆方向のアドバイスをもらいました。背中を押してもらえなかったことに当時は少し驚きましたが、それが誠実な担当者の姿だったと今は思っています。相談だけの利用でも、エージェントは動いてくれます。

書類添削で変えた3つのポイント

転職エージェントの書類添削は、一度しっかり受ける価値があります。私が【リクルートエージェント】の担当者から指摘されて改善した点は3つでした。

まず論理構成です。当初の職務経歴書は、経験した業務を時系列で並べているだけで、何をどう考えてどんな成果を出したのかという流れがありませんでした。PREP法(結論→理由→具体例→再結論)の構造で書き直すよう指摘され、読んだときの印象が大きく変わりました。

次に前職のネガティブ表現の排除です。「残業が多く、成長機会がなかったため転職を決意」という表現がそのまま入っていましたが、これは読んだ採用担当者に不安を与えます。「より専門性を深められる環境を求めて」という前向きな表現に置き換えるよう指摘されました。

三つ目は実績の数字化です。「売上改善に貢献した」という表現を「月次レポートの分析から課題を特定し、施策実施後に対象指標を○%改善」という形に変えました。数字が入るだけで、同じ内容が具体性を持って伝わります。書類は担当者に何度でも見てもらうべきです。プロの目は自分では気づかない弱点を見つけます。

面接対策でエージェントから引き出せること

面接対策は、模擬面接を実施してくれるエージェントを選ぶことが重要です。

私は【リクルートエージェント】で複数回の模擬面接を受けました。そこで指摘されたのが「もう少し笑顔を意識してほしい」という点でした。話す内容の準備はできていても、表情という非言語の部分が足りていなかったのです。このフィードバックを受けてから、面接での通過率が変わりました。内容だけでなく、表情・声のトーン・目線といった要素も、エージェントとの模擬面接で事前に確認できます。

アクセンチュアの選考では、コンサルティング業界特有のケース面接があります。このとき担当者から「ケース面接は答えよりも考えるプロセスを見られる」という情報をもらい、練習の方向性が定まりました。エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしているため、公開情報にはない選考の傾向を持っています。この情報格差を埋めることがエージェントを使う最大の意味のひとつです。

年収交渉でエージェントを使い倒す

年収交渉はエージェントに任せることで、自分で交渉するより高い水準が狙えます。

Google転職時、エージェントが交渉してくれた結果、当初提示された年収から100万円以上アップしました。自分で直接交渉していたら、内定をもらえた安堵感から言い出しにくい状況だったと思います。エージェントは求職者の利益と成功報酬の最大化が一致しているので、積極的に交渉してくれます。

年収だけでなく、入社日・勤務形態・在宅勤務の条件など、年収以外の交渉もエージェント経由でできます。「自分では言いにくいけれど交渉してほしい」という要望を担当者に伝えることで、直接言えない条件の調整も可能です。Microsoft転職時も、担当者が条件面の調整に動いてくれました。

この記事を読んでいる方に合うサービス

5回の転職で実際に使ったサービスの中から、用途に合わせて紹介します。

エージェント特徴向いている使い方
【リクルートエージェント】求人数最大・書類添削・模擬面接充実初回登録・書類/面接対策の基本
JAC Recruitment外資・ハイクラス特化・年収交渉力外資・高年収・ハイクラス転職
リクルートダイレクトスカウトスカウト型・ハイクラス非公開求人エージェントと並行したスカウト受信

最初に必ず登録すべきなのが【リクルートエージェント】です。業界最大規模の求人数と書類添削・模擬面接のサポートが揃っており、私がここで受けた3点の指摘(PREP法・ネガティブ表現排除・実績数字化)は、その後の全転職で土台になりました。担当者にばらつきがあるのが唯一の注意点で、合わないと感じたら迷わず変更を申し出てください。担当者が変わるだけで提案の質が変わります。

外資系・ハイクラスを狙う方にはJAC Recruitmentを並行登録することをすすめます。外資系求人の数と質においてリクルートエージェントとは別の強みを持ち、担当者が企業カルチャーや選考傾向の詳細を教えてくれます。Google転職時に年収交渉で100万円以上アップできたのも、このエージェントが外資系転職に強かったからです。一定の職歴がないと提案が薄くなるので、経験がある程度ある段階で使う方が効果的です。

スカウト型で求人を受け取りながら、担当者型のエージェントと並行したい方にはリクルートダイレクトスカウトが有効です。プロフィールを充実させることで外資系からのスカウトを引き寄せられます。担当者型エージェントと並行することで、受け身と攻めの両方の動き方ができます。

エージェントの選び方全般については転職エージェント選び方記事で、エージェントと転職サイトの使い分けについては転職サイト選び方記事で詳しく書いています。

よくある質問

転職エージェントは無料で使えますか。
求職者の利用は完全無料です。エージェントは採用企業から成功報酬を受け取るビジネスモデルのため、求職者に費用は発生しません。詳しい仕組みは転職エージェントが無料の理由記事に書いています。

複数のエージェントに同時登録しても問題ありませんか。
全く問題ありません。私は常に3〜4社に同時登録して担当者の質を比較していました。同じ企業への重複応募だけは避ける必要がありますが、複数登録は合否に影響しませんし、エージェント側も承知しています。複数社に登録することで情報量と求人の選択肢が増え、担当者の質も比べられます。

担当者が合わない場合はどうすればいいですか。
担当者の変更を申し出てください。「担当を変えていただけますか」と伝えるだけで対応してもらえます。担当変更を申し出たことで不利益が生じることはありません。私は実際に何度か変更を依頼し、その度に提案の質が改善されました。担当者変更で改善しない場合は、他のエージェントに切り替えることも有効です。

内定承諾を急かされた場合はどう対応すればいいですか。
検討期間を担当者に伝え、他に進行中の選考がある場合は正直に話してください。エージェントは複数社の選考を並走させることに慣れているので、「他社の結果を確認してから決めたい」と伝えれば調整してくれます。最終的な承諾判断は自分で行うものです。担当者に急かされても、自分のペースで判断してください。

まとめ

転職エージェントを使いこなすための核心は3つです。最初の面談で自分の軸を具体的に伝えること、担当者が合わなければ迷わず変更を申し出ること、複数社に同時登録して情報と選択肢を広げること。この3点を押さえるだけで、エージェントから引き出せる価値が大きく変わります。

エージェントはツールです。使い方次第で、まったく同じサービスでも結果が変わります。書類添削も模擬面接も年収交渉も、担当者に積極的に動いてもらうための働きかけが必要です。受け身のままでいると、担当者側もそれ以上動きません。まずは3〜4社に登録して、担当者の質を比べることから始めてください。

著者:ビギー。新卒で入った不動産営業のブラック企業を3ヶ月で退職後、5回の転職を経てアクセンチュア・Google・Microsoftへ。すべての転職でエージェントを活用し、最初の失敗から学びながら書類添削・面接対策・年収交渉を使い倒してきた。候補者として実際にエージェントを使い続けた経験から、20代・第二新卒向けに転職のリアルを発信している。

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