「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」…最近よく聞くこれらの言葉、実は明確な違いがあることをご存知ですか?
転職活動をしていると、同じような意味で使われているこれらの用語に混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
リモートで働くようになるまで、これらの違いを正確に理解していませんでした。
この記事では、現在フルリモートでグローバル案件を担当している私の経験を踏まえて、リモートワーク・テレワーク・在宅勤務の違いから、実際に求人を獲得するコツまでを詳しく解説していきます。
リモートワーク・テレワーク・在宅勤務の定義と違い
まずは、それぞれの働き方の定義を正確に理解しましょう。
リモートワークとは
リモートワークは、主にIT業界や外資系企業で使われる用語で、「遠隔地から働く」という意味です。オフィス以外の場所で業務を行うことを指し、場所の制約を受けない働き方全般を表します。
私がGoogleやMicrosoftで経験したリモートワークでは、自宅だけでなく、カフェ、コワーキングスペース、さらには海外からでも業務を行うことができました。場所の自由度が最も高い働き方と言えるでしょう。
テレワークとは
テレワークは、「テレ(tele = 離れた場所)」と「ワーク(work = 働く)」を組み合わせた造語で、政府や官公庁が主に使用する公式用語です。
総務省の定義では、「ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」とされています。日本国内では最も正式な用語として扱われることが多いです。
在宅勤務とは
在宅勤務は、文字通り「自宅で勤務すること」を指します。3つの中で最も場所が限定的で、基本的には自宅のみでの業務となります。
3つの働き方の違いを表で比較
項目 | リモートワーク | テレワーク | 在宅勤務 |
---|---|---|---|
場所の自由度 | 高い(どこでも可) | 中程度 | 低い(自宅のみ) |
使用される業界 | IT・外資系中心 | 全業界 | 全業界 |
公式性 | 業界用語 | 政府公式用語 | 一般的な用語 |
柔軟性 | 最も高い | 高い | 限定的 |
現役フルリモート職が語る!実際の働き方の違い
現在Microsoftでフルリモートで働く私の経験から、実際の働き方の違いをお伝えします。
リモートワークの場合、本当にどこからでも働けます。私は月に数回、気分転換にカフェや図書館から業務を行うこともあります。海外の同僚とのミーティングが深夜になる際は、実家に帰省して参加することもありました。
一方、以前経験した在宅勤務では、会社のセキュリティポリシーにより、登録された自宅のIPアドレスからのみアクセス可能でした。この制約により、外出先での急な対応ができないこともありました。
重要なのは、求人票でこれらの用語がどのような意味で使われているかを確認することです。同じ「リモートワーク可」でも、実際は在宅勤務レベルの制約がある場合もあります。
リモートワーク求人に受かるためのコツ
私が複数回の転職を通じて学んだ、リモートワーク求人獲得のコツをご紹介します。
求人選びのポイント
1. 労働条件を詳細に確認する
求人票の「リモートワーク可」という記載だけでは不十分です。以下の点を必ず確認しましょう
- フルリモート可能か、一部出社が必要か
- 居住地の制限があるか
- 勤務時間の柔軟性はあるか
- 必要な設備やインターネット環境
2. 企業のリモートワーク導入実績を調査する
コロナ禍で急遽リモートワークを導入した企業と、もともとリモートワーク体制が整っている企業では、働きやすさが大きく異なります。
面接で伝えるべきスキル・経験
1. セルフマネジメント能力
リモートワークでは自己管理が最重要です。私の面接では、以下の経験を具体的に伝えました
- 前職でのプロジェクト管理経験
- 締切を守った実績
- チームとのコミュニケーション方法
2. ITスキルとコミュニケーション能力
- ビデオ会議ツールの使用経験
- クラウドツールでの協働経験
- 文章でのコミュニケーション能力
私がGoogleに転職する際は、SlackやAsana等のツール使用経験が評価されました。
リモートワークができる職種・できない職種
リモートワークしやすい職種
私の転職経験とネットワークから、以下の職種がリモートワークしやすいと感じています
IT関連職種
- エンジニア(私も広告業エンジニアとして活動)
- プロジェクトマネージャー
- データアナリスト
- UIUXデザイナー
クリエイティブ職種
- Webデザイナー
- ライター(私も副業で実践中)
- 動画編集者
- マーケター
営業・コンサルティング職種
- インサイドセールス
- カスタマーサクセス
- コンサルタント(アクセンチュアでの経験より)
リモートワークが難しい職種
物理的な作業や対面での対応が必要な職種は、完全なリモートワークは困難です
- 製造業の現場作業
- 医療従事者
- 接客・販売職
- 物流・配送業
- 建設・工事関連
ただし、これらの職種でも管理部門や営業部門であれば、リモートワーク可能な場合があります。
リモートワーク求人を扱うおすすめ転職サイト・エージェント
私が実際に利用した経験をもとに、リモートワーク求人に強い転職サービスをご紹介します。
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転職活動の最初の一歩として活用するのがおすすめです。特に第二新卒や転職回数が少ない方は、まずここで転職市場全体を把握しましょう。ただし、紹介される求人をすべて受けるのではなく、自分の軸をしっかり持って選別することが重要です。
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時間や地域に縛られず自分のペースで自宅勤務したい方や副業・主婦・地方在住者にも使いやすい。仕事は出来高制や時給制が中心。
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- 在宅ワーク専門
- 全世代対応
- 様々な業務
- 怪しい求人排除
転職エージェント活用のメリット
エージェントを利用する最大のメリットは、求人票に記載されていない詳細な労働条件を確認できることです。
私がMicrosoft転職時は、エージェント経由で以下の情報を事前に把握できました
- 実際のリモートワーク実施率
- チーム内のコミュニケーション方法
- 評価制度におけるリモートワークの影響
リモートワークのメリット・デメリット
現在フルリモートで働く私の実体験をもとに、メリット・デメリットをお伝えします。
メリット
1. 通勤時間の削減 以前は片道1時間の通勤時間が必要でしたが、その2時間を有効活用できるようになりました。朝の時間を副業の執筆活動に使ったり、夕方は家族との時間を増やしたりしています。
2. 集中できる環境の構築 オフィスの雑音や中断がないため、深い集中が必要なタスクにじっくり取り組めます。特にプロジェクト計画の作成時などは、圧倒的に効率が上がりました。
3. ワークライフバランスの向上 柔軟な時間管理により、家族との時間や趣味の時間を確保しやすくなりました。
4. 居住地の自由度 現在は実家近くに住みながら、東京の企業で働いています。生活費を抑えながら、キャリアアップできるのは大きな魅力です。
デメリット
1. コミュニケーションの課題 対面でのカジュアルな会話が減り、チームメンバーとの関係性構築に時間がかかることがあります。
2. 自己管理の困難さ 自宅という私的な空間で仕事をするため、ON/OFFの切り替えが難しい時期がありました。
3. 孤独感 特に一人暮らしの時期は、人との接触が極端に減り、孤独感を感じることがありました。
4. 設備投資の必要性 快適な作業環境を整えるため、デスクや椅子、照明などに初期投資が必要でした。
リモートワークに向いている人・向いていない人
向いている人の特徴
1. 自己管理能力が高い人 私自身、ブラック企業で鍛えられた自己管理能力が、リモートワークで非常に役立っています。
2. コミュニケーション能力が高い人 文章でのやり取りが多くなるため、的確に情報を伝える能力が重要です。
3. ITスキルがある程度ある人 各種ツールを使いこなす必要があるため、基本的なITスキルは必須です。
4. 結果にコミットできる人 プロセスよりも成果で評価される傾向があるため、結果を出すことに集中できる人が向いています。
向いていない人の特徴
1. 対面でのコミュニケーションを重視する人 直接会って話すことを好む人には、リモートワークは窮屈に感じるかもしれません。
2. 自宅に適切な作業環境がない人 家族が多い、騒音がある等、集中できる環境を確保できない場合は難しいでしょう。
3. モチベーション管理が苦手な人 上司の目がない環境で、継続的にパフォーマンスを維持するのが困難な人もいます。
リモートワークに関するよくある質問
Q1: リモートワークの給与は下がる?
A: 企業によって異なりますが、必ずしも下がるわけではありません。
私の経験では、Google、Microsoft共にリモートワークによる給与減額はありませんでした。むしろ、通勤手当の代わりに在宅勤務手当を支給する企業も増えています。
ただし、地域手当がある企業では、居住地によって給与が変動する場合があります。面接時に必ず確認しましょう。
Q2: 未経験でもリモートワークできる?
A: 職種によっては可能ですが、経験者が優遇される傾向があります。
私が転職エージェントとして見てきた中では、以下の職種は未経験でもリモートワーク可能性があります
- カスタマーサポート
- データ入力
- ライター
- 営業(インサイドセールス)
まずは経験を積んでから、より条件の良いリモートワーク求人を狙うのも戦略の一つです。
Q3: 地方在住でも大手企業で働ける?
A: はい、十分に可能です。
むしろ、優秀な人材を確保するために、積極的に地方在住者を採用する企業も増えています。
まとめ:自分に合った働き方を見つけよう
リモートワーク、テレワーク、在宅勤務の違いを理解することは、転職成功の第一歩です。
重要なポイントをまとめると
- 用語の違いを正確に理解する
- 企業ごとの労働条件を詳細に確認する
- 自分のスキルとマッチする職種を選ぶ
- 信頼できる転職サービスを活用する
私自身、22歳でブラック企業を3ヶ月で退職してから、試行錯誤を重ねて現在のフルリモート職にたどり着きました。諦めずに挑戦し続ければ、必ず理想の働き方を実現できます。
もし転職活動でお困りのことがあれば、まずは転職エージェントに相談してみることをおすすめします。あなたのキャリアアップを心から応援しています。
この記事が参考になった方は、ぜひ転職活動の第一歩を踏み出してみてください。理想の働き方を実現するお手伝いができれば幸いです。