「第二新卒の履歴書って、どう書けばいいの?」
「短期退職をどう説明すればいいか分からない...」
「志望動機が思いつかない...」
第二新卒の転職活動で、多くの方がぶつかる履歴書の壁。
私自身、ブラック企業を早期退職した後、第二新卒として複数の大手企業から内定を獲得してきました。その経験を基に、第二新卒が転職を成功させる履歴書の書き方を詳しく解説します。
第二新卒の履歴書作成で押さえるべき基本ポイント

第二新卒履歴書の基本構成
第二新卒の履歴書も、基本的な構成は一般的な履歴書と同じです:
- 基本情報(氏名・住所・連絡先)
- 証明写真
- 学歴・職歴
- 資格・免許
- 志望動機
- 本人希望記入欄
ただし、各項目の書き方や強調すべきポイントが新卒や中途採用と異なります。
新卒履歴書との違い
新卒履歴書との最大の違いは「職歴」があることです。
新卒履歴書では:
- 学歴が重視される
- アルバイト経験がアピール材料
- 学生時代の活動が中心
第二新卒履歴書では:
- 職歴が最も重要
- 社会人経験をアピール
- 転職理由の説明が必要
第二新卒ならではの強みを活かす書き方
第二新卒の強みは:
- 基本的なビジネスマナーが身についている
- 社会人としての責任感がある
- 新しい環境への適応力がある
- 学習意欲が高い
これらの強みを履歴書全体を通じて具体的なエピソードと共に表現することが重要です。
第二新卒履歴書の各項目の書き方
基本情報・証明写真のポイント
基本情報の記載ポイント:
- 正式名称で記載(株式会社を(株)と略さない)
- 現住所は省略せず詳細に記載
- メールアドレスは分かりやすいものを使用
- 電話番号は確実に連絡がつくものを記載
証明写真のポイント:
- 3ヶ月以内に撮影したもの
- スーツ着用で清潔感のある服装
- 表情は自然で明るく
- 背景は白または薄い色
私の経験上、証明写真は第一印象を大きく左右します。少し費用をかけても、写真館で撮影することをおすすめします。
学歴・職歴の正しい書き方
学歴の書き方:
平成○○年○月 ○○高等学校 卒業
平成○○年○月 ○○大学○○学部○○学科 入学
平成○○年○月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
職歴の書き方:
平成○○年○月 株式会社○○ 入社
○○部○○課に配属
営業業務に従事
令和○○年○月 一身上の都合により退職
職歴記載のポイント:
- 具体的な部署名・業務内容を記載
- **退職理由は「一身上の都合により退職」**が基本
- 在職期間が短くても正直に記載
- 派遣やアルバイトも重要な経験として記載
資格・スキルの効果的な記載方法
資格記載のポイント:
- 正式名称で記載(英検→実用英語技能検定)
- 取得年月日を明記
- 応募職種に関連する資格を優先
- 勉強中の資格も「○○検定 勉強中」として記載可能
第二新卒におすすめの資格:
- TOEIC(600点以上あれば記載)
- Microsoft Office系(Word、Excel、PowerPoint)
- 簿記検定(経理・事務職希望の場合)
- ITパスポート(IT関連職希望の場合)
趣味・特技の活用法
趣味・特技は人柄をアピールする重要な項目です。
効果的な書き方:
- 具体的な内容を記載
- 継続期間や実績があれば記載
- 仕事に活かせる要素があれば強調
良い例:
- 「読書(月10冊のビジネス書を読破し、知識習得に努めています)」
- 「マラソン(フルマラソン完走3回、継続力と体力維持に自信があります)」
第二新卒の志望動機の書き方

志望動機で重要な3つの要素
第二新卒の志望動機に必要な要素:
- なぜその会社を選んだのか
- なぜ転職するのか
- 入社後どのように貢献したいか
この3つの要素を論理的に繋げて説明することが重要です。
転職理由の上手な表現方法
転職理由の表現で気をつけるポイント:
NG例:
- 「前の会社がブラック企業だったから」
- 「上司と合わなかったから」
- 「残業が多すぎたから」
OK例:
- 「より専門性を高めたいと考えたため」
- 「チームワークを活かせる環境で働きたいため」
- 「成長できる環境を求めたため」
転職理由を前向きに表現する方法:
- 前職で得たものを最初に述べる
- さらに成長したい分野を明確にする
- その企業だからこそ実現できることを説明する
志望動機の具体例とテンプレート
営業職志望の場合:
前職では法人営業として、顧客のニーズを汲み取り、
最適な提案を行う力を身につけました。
しかし、より幅広い業界の顧客と接し、
自身の提案力をさらに磨きたいと考えました。
貴社は○○業界のリーディングカンパニーとして
多様な顧客基盤を持ち、私の成長に最適な環境だと確信しています。
前職で培った傾聴力と提案力を活かし、
貴社の売上拡大に貢献したいと考えています。
事務職志望の場合:
前職では営業アシスタントとして、
正確性とスピードを重視した業務遂行力を身につけました。
今後は、より専門性の高い事務業務に挑戦し、
企業の基盤を支える重要な役割を担いたいと考えています。
貴社の○○事業は将来性が高く、
成長企業の一員として自身も成長したいと思います。
前職で培った正確性と効率性を活かし、
貴社の業務効率化に貢献したいと考えています。
第二新卒履歴書作成時の注意点
やってはいけない5つのNG例
1. 嘘や誇張を書く
- 職歴や資格の偽装は絶対にNG
- 後でバレる可能性が高い
2. ネガティブな表現を使う
- 前職の批判や愚痴は避ける
- 全て前向きな表現に変換
3. 抽象的な表現ばかり使う
- 「頑張ります」だけでは不十分
- 具体的な行動や成果を記載
4. 誤字脱字がある
- 基本的なミスは致命的
- 何度も見直しを行う
5. 志望動機が薄い
- 「成長したい」だけでは不十分
- 具体的な理由と計画を記載
短期退職を前向きに表現するコツ
短期退職の説明で重要なポイント:
- 前職で学んだことを必ず述べる
- 転職の必要性を論理的に説明
- 今度は長期的に働く意志を示す
- 具体的なキャリアプランを提示
表現例: 「前職では基本的なビジネスマナーと業務遂行力を身につけることができました。しかし、より専門性を高め、長期的なキャリアを築きたいと考え、転職を決意いたしました。」
誤字脱字を防ぐチェックポイント
チェックすべき項目:
- 誤字脱字の確認
- 敬語の使い方
- 年月日の間違い
- 企業名の正式名称
- 写真の貼り忘れ
チェック方法:
- 一度書き上げた後、時間をおいて確認
- 音読して違和感がないか確認
- 第三者にチェックしてもらう
第二新卒の履歴書作成におすすめの転職サービス
履歴書添削サービスが充実したエージェント
履歴書添削に定評のあるエージェント:
リクルートエージェント
- 履歴書自動作成機能
- プロによる添削サービス
- 豊富な添削実績
doda
- 履歴書ビルダー機能
- 業界別の履歴書テンプレート
- 個別添削サポート
マイナビエージェント
- 丁寧な履歴書指導
- 面接対策と連動した添削
- 第二新卒の特性を理解した指導
第二新卒特化型サービス
第二新卒専門の手厚いサポート:
マイナビジョブ20's
- 第二新卒専門のキャリアアドバイザー
- 履歴書作成から面接対策まで一貫サポート
- 第二新卒の成功事例を基にした指導
ハタラクティブ
- 未経験者向けの履歴書作成サポート
- 書類通過率91.4%の実績
- 1対1の丁寧な指導
無料で使える履歴書作成ツール
便利な履歴書作成ツール:
- リクナビNEXT履歴書作成機能
- dodaレジュメビルダー
- マイナビ転職履歴書作成ツール
これらのツールを使うことで、フォーマットに沿った美しい履歴書を簡単に作成できます。
第二新卒履歴書でよくある質問
手書きとパソコンどちらが良い?
現在は圧倒的にパソコン作成が主流です。
パソコン作成のメリット:
- 修正が簡単
- 読みやすい
- 効率的に作成できる
- 複数企業に応募しやすい
手書きが求められる場合:
- 企業が明確に手書きを指定している
- 伝統的な業界(一部の金融機関など)
- 手書きの文字で人柄を見たい企業
職歴が短い場合の書き方は?
職歴が短くても正直に記載しましょう。
書き方のポイント:
- 在職期間を正確に記載
- 担当業務を具体的に記載
- 短期間でも得られた経験やスキルを強調
- 志望動機で転職理由を前向きに説明
転職理由はどこまで詳しく書く?
履歴書では簡潔に、面接で詳しく説明するのが基本です。
履歴書での記載例: 「より専門性を高めたいと考えたため」 「チームワークを活かせる環境で働きたいため」
詳細な説明は面接で行い、履歴書では前向きな理由を簡潔に記載しましょう。
まとめ
第二新卒の履歴書作成で最も重要なのは:
- 職歴を正直かつ前向きに記載
- 転職理由を論理的に説明
- 志望動機を具体的に記載
- 誤字脱字を徹底的にチェック
- 転職エージェントの添削サービスを活用
することです。
私自身の経験からも、適切な履歴書作成が転職成功の第一歩だと断言できます。
履歴書は「あなたの分身」です。丁寧に作成し、あなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
転職エージェントの履歴書添削サービスを活用すれば、より効果的な履歴書を作成できます。まずは無料相談から始めてみてください。
あなたの転職成功を心から応援しています。
この記事は、第二新卒として複数の大手企業から内定を獲得した筆者の実体験を基に執筆されています。