「履歴書の書き方が分からない…」「どこから手をつけたらいいの?」
転職活動を始めようと思っても、履歴書の書き方で悩む方は非常に多いです。私も最初の転職活動では、履歴書の書き方が分からず、何度も書き直しを繰り返しました。
しかし、正しい書き方を身につけてからは、複数回の転職を成功させ、現在はGAFAMなど大手外資系企業で働いています。
この記事では、転職活動で実際に使える履歴書の書き方を、基本ルールから実践的なコツまで詳しく解説します。
履歴書作成の不安を解消し、転職成功への第一歩を踏み出しましょう。
履歴書の基本ルールと準備するもの

履歴書の選び方とサイズ
履歴書選びは転職活動の最初の重要な判断です。
履歴書のサイズ:
- A4サイズ(推奨):一般的で扱いやすく、職務経歴書とサイズを合わせられる
- B5サイズ:コンパクトだが、記入スペースが限られる
履歴書の種類:
- JIS規格履歴書:最も一般的で、どの企業でも使用可能
- 転職者用履歴書:職歴欄が充実している
- 新卒用履歴書:学歴欄が充実(転職には不向き)
私の経験では、A4サイズのJIS規格履歴書が最も使いやすく、採用担当者にとっても見慣れた形式です。
手書きとパソコンどちらが良い?
現在では、パソコンで作成することが主流になっています。
パソコン作成のメリット:
- 修正が簡単
- 複数企業への応募時に効率的
- 読みやすい文字で印象が良い
- データ保存・管理が容易
手書きが求められる場合:
- 企業から明確に指定がある場合
- 伝統的な業界(一部の金融機関など)
- 手書きの文字も評価要素とされる職種
迷った場合は、パソコンで作成することをおすすめします。
必要な道具と準備
履歴書作成に必要なものを準備しましょう:
必須アイテム:
- 履歴書用紙(A4サイズ推奨)
- 証明写真(3×4cm、3ヶ月以内)
- 黒色のボールペン(手書きの場合)
- 修正液・修正テープ(使用は推奨しません)
あると便利:
- 下書き用紙
- 定規
- のり(写真貼付用)
履歴書の各項目の書き方【基本情報編】
日付の書き方
履歴書の日付は、提出する日付を記入します。
記入例:
- 郵送の場合:投函日
- 持参の場合:面接日
- メール送信の場合:送信日
注意点:
- 元号(令和)と西暦の表記を統一する
- 「令和6年7月5日」または「2024年7月5日」
氏名・住所・連絡先の記入方法
氏名の書き方:
- 戸籍上の正式な名前を記載
- ふりがなは「ひらがな」で統一
- 姓と名の間にスペースを入れる
住所の書き方:
- 都道府県から省略せずに記載
- マンション名・部屋番号まで正確に記入
- 郵便番号も忘れずに
連絡先の書き方:
- 電話番号は携帯電話を優先
- メールアドレスはビジネス用を使用
- 平日の日中に連絡が取れる番号を記載
写真の貼り方とポイント
証明写真は第一印象を決める重要な要素です。
写真のポイント:
- 3ヶ月以内に撮影したもの
- 正面を向いて、自然な表情
- 清潔感のある服装(スーツ推奨)
- 背景は無地(白またはブルー)
貼り方の注意点:
- 写真の裏に氏名を記入
- のりで四隅をしっかり貼る
- 曲がらないよう丁寧に貼る
プロのカメラマンによる撮影をおすすめします。投資する価値は十分にあります。
履歴書の各項目の書き方【経歴編】
学歴の書き方と注意点
学歴は中学校卒業から記載するのが一般的です。
記入例:
平成○○年 3月 ○○市立○○中学校 卒業
平成○○年 4月 ○○県立○○高等学校 普通科 入学
平成○○年 3月 ○○県立○○高等学校 普通科 卒業
平成○○年 4月 ○○大学 ○○学部○○学科 入学
平成○○年 3月 ○○大学 ○○学部○○学科 卒業
注意点:
- 学校名は正式名称で記載
- 学部・学科・専攻まで詳しく記入
- 留学経験がある場合は記載
職歴の書き方と退職理由
職歴は時系列順に記載します。
記入例:
平成○○年 4月 株式会社○○ 入社
営業部にて法人営業に従事
平成○○年 3月 株式会社○○ 退職
平成○○年 4月 株式会社△△ 入社
マーケティング部にて商品企画に従事
令和○○年 3月 株式会社△△ 退職
現在に至る
退職理由の書き方:
- 「一身上の都合により退職」が基本
- 会社都合の場合は「会社都合により退職」
- 詳細は面接で説明
私の場合、ブラック企業を退職した際も「一身上の都合により退職」と記載し、具体的な理由は面接で説明しました。
免許・資格の書き方
保有する免許・資格を取得年月順に記載します。
記入のポイント:
- 正式名称で記載(例:普通自動車第一種運転免許)
- 業務に関連する資格を優先
- 取得予定の資格も記載可能(「○年○月取得予定」)
効果的な資格の選び方:
- 応募職種に関連する資格
- 語学系資格(TOEIC、英検など)
- IT系資格(応募職種に関連する場合)
履歴書の各項目の書き方【自己PR編】

志望動機の書き方
志望動機はその企業を選んだ理由を具体的に記載します。
効果的な志望動機の構成:
- 企業に興味を持った理由
- 自分の経験・スキルとの関連性
- 入社後の貢献意欲
記入例:
貴社の○○事業に強く興味を持ち、志望いたします。
前職での営業経験を活かし、貴社の事業拡大に
貢献したいと考えております。特に○○の分野で
培った経験を活かし、新規顧客開拓に取り組み
たいと思います。
注意点:
- 企業研究をしっかり行う
- 抽象的な内容は避ける
- 「給与」「休日」などの条件面は控える
自己PRのポイント
自己PRでは具体的な経験と成果を記載します。
効果的な自己PRの構成:
- 強みの明確化
- 具体的なエピソード
- 応募企業での活かし方
記入例:
私の強みは、課題解決能力です。前職では
売上低迷の原因を分析し、新しい営業手法を
導入することで、売上を30%向上させました。
この経験を活かし、貴社でも業績向上に
貢献したいと考えております。
私の経験では、数値で表現できる成果を入れることで、説得力が大幅に向上しました。
本人希望記入欄の活用方法
本人希望記入欄は効果的に活用することが重要です。
記載すべき内容:
- 勤務地の希望(地域限定がある場合)
- 職種の希望(複数募集がある場合)
- 勤務時間の制約(やむを得ない場合のみ)
記入例:
貴社の規定に従います。
営業職を希望いたします。
注意点:
- 「特になし」は避ける
- 条件を多く書きすぎない
- 前向きな表現を心がける
転職を成功させる履歴書作成のコツ
企業研究と履歴書のカスタマイズ
企業ごとに履歴書をカスタマイズすることが重要です。
カスタマイズのポイント:
- 志望動機を企業に合わせて調整
- 求める人物像に合わせて自己PRを調整
- 業界特有の用語や表現を使用
私は転職活動の際、必ず企業研究を行い、それぞれの企業に合わせて履歴書を作成していました。
読みやすいレイアウトのコツ
見やすい履歴書を作成するポイント:
- 文字の大きさ:10.5〜12pt程度
- 行間:適度な余白を保つ
- 文字の濃さ:薄すぎず、濃すぎず
- 配置:中央揃え、左揃えを統一
よくある間違いと対処法
履歴書作成でよくある間違い:
- 誤字・脱字
- 完成後は必ず複数回チェック
- 第三者にも確認してもらう
- 修正液の使用
- 修正液は使用せず、新しい履歴書で作成し直す
- 古い情報
- 住所・電話番号は最新の情報を記載
- 写真の使い回し
- 3ヶ月以内の写真を使用
履歴書完成後の次のステップ

職務経歴書の準備
履歴書と合わせて職務経歴書の準備も必要です。
職務経歴書の重要性:
- 詳細な業務経験を記載
- 具体的な成果・実績をアピール
- 履歴書では伝えきれない情報を補完
転職サイト・エージェントの活用
履歴書が完成したら、転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。
転職サイトのメリット:
- 豊富な求人情報にアクセス
- 自分のペースで転職活動
- 企業から直接スカウトを受ける可能性
転職エージェントのメリット:
- 専門的なアドバイス
- 非公開求人の紹介
- 面接対策のサポート
- 年収交渉の代行
私の転職成功の秘訣は、複数の転職エージェントを活用し、プロのアドバイスを受けながら戦略的に進めたことです。
面接対策の重要性
履歴書通過後は面接対策が重要になります。
面接対策のポイント:
- 履歴書の内容を詳しく説明できるよう準備
- 企業研究をさらに深める
- 想定質問への回答を準備
- 逆質問の準備
履歴書に関するよくある質問
Q: 履歴書は手書きとパソコン、どちらが良いですか?
A: 現在はパソコンで作成することが主流です。ただし、企業から手書きの指定がある場合は、その指示に従ってください。
Q: 写真は必ず貼る必要がありますか?
A: 一般的には貼ることが推奨されます。第一印象を左右する重要な要素なので、プロに撮影してもらうことをおすすめします。
Q: 職歴が多い場合、どのように記載すべきですか?
A: すべての職歴を時系列で記載してください。短期間の職歴が多い場合は、面接で理由を説明できるよう準備しておきましょう。
Q: 履歴書の保管期間はどれくらいですか?
A: 企業によって異なりますが、一般的には6ヶ月〜1年程度保管されます。
Q: 学歴に空白期間がある場合、どうすべきですか?
A: 浪人や留学などの理由がある場合は、その旨を記載することをおすすめします。
まとめ:履歴書は転職成功の第一歩
履歴書は転職活動の入り口であり、最初の重要な関門です。
履歴書作成の重要ポイント:
- 基本ルールを守る
- 企業に合わせてカスタマイズ
- 具体的な経験・成果を記載
- 読みやすいレイアウトを心がける
- 誤字・脱字をなくす
私の転職経験から言えることは、履歴書は「完璧」を目指すのではなく、「相手に伝わる」ことを重視することです。
履歴書の準備ができたら、次は職務経歴書の作成と、転職サイトやエージェントの活用に進みましょう。あなたの転職活動が成功することを心より願っています。
転職は人生の大きな決断ですが、適切な準備と戦略があれば、必ず良い結果を得ることができます。この記事を参考に、理想のキャリアを実現してください。